夏の雨

   夏も夕暮れ

   夏の雨に、激雨に

   心の痛みも哀しみも

   打ち砕かれたい

   八月の雨は

   秋の到来を呼ぶ そんな雨

   激しき こころを打つ雨音

   そんな人生の舟歌を聴きながら

   時の流れをながめつつ

   泪がぽろりと落ちる

   もどかしい時間(とき)の流れに身をまかせ

   秋の唄を一人歌っている

   そんな自分に

   一人の哀しみに 人生に

   一人の舟歌を歌って心を和ませている

                 亜紀海春樹


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