五月の雨
早咲きの、紫陽花の花が
走り梅雨の雨に濡れ
美しく 美しく咲いている
五月の雨は
もの寂しい
雨粒が
僕の泪(なみだ)のように
紫陽花の花びらにひらり
紫陽花の緑の葉にしたたり
僕のもの淋しい心をいやしてくれる
一人みつめる紫陽花の花々
一人の寂しさをいやしてくれる
五月雨に咲く花々に僕は云う
君の生命(いのち)に美しさに「ありがとう」と。
亜紀海 春樹